ドラ親父・ユウジの一人ゴッツ

Swing&Grooveは一生モノなのである。 ドラ親父のRhythm日記

昔の日記「山下さんのオーディション」


「サテンドールをドラム叩きながら歌いたいんです~って言うか、歌うんです、
11月に~」そのliveサポート(佐野スクール)頼まれてるの~オレじゃん。

弾き語り~は聞いたことがあるけど、
叩き語り~って言うのかな?
のお姉さんも今日で一ヶ月経った。

夏休み取ってたジャズ爺も、
ドラムなかなか叩かず、
少し怒ると泣き出しお母さんに「このままだとお月謝もったいないです」と相談、
「本人はやりたいそうなのでお願いします」
今じゃ結構叩けるようになったハルちゃんも戻ってきた。

写真は昔むかし撮った~フィルム一眼での新宿です。

昔の日記より…【 山下さんのオーディション】

それはぁ昔むかし、
山下洋輔(P)さんのオーディション受けたことがあったとさ~。

今田さんのところ(NOWIN)を円満退社(?)して、
「暇なのは売れない証拠~あぁ~あヒマ暇~ヒマダマサル~(コラコラ)」と、
一人言を言いながら楽器搬入するためシンバルケースを担いで新宿Pit- inの階段を降りていった。
~まだ伊勢丹ウラの頃~

目にとまったのは一枚の張り紙「山下洋輔、ドラマー募集!!」というモノだった。
丁度その辺を掃除していた従業員のムラサキさんに、
「これって~どういう事?」
「山下さん今ドラマー探してるらしいんだよネ~」

フリージャズって、
正直オレに出来るかどうか問題なのだが、
ただ単に有名な人のバンドに入りたい!
といった不純な動機で、
それ程fusionが好きでもなかったのに、
今田さんのオーデション受けた時と同じく、
不届きな心構えで書かれている電話番号をメモして家に持ち帰った。

簡単な履歴(音楽の経歴)も書いて送った。

数日後に事務所から電話を戴き、
オーディションの日時を言い渡された当日、
小心のオレはドキドキしながら阿佐ヶ谷の某スタジオに向かった。

緊張の面もちでスタジオのドアを開けると、
山下さんのお姿があった。

スティックケースを脇に抱えながら、
「よろしくお願いしま~す」

ネクラがバレないように、
なるべく元気のフリをして挨拶を済ませる。

「こちらです」導かれたスタジオのドアを開け中に入っていく。

「今田さんのとこにいたんだって?」等と簡単な挨拶&シェイクハンド。

スタジオ内をチェック、
ピアノはグランド置いてあり、
ドラムセット一式。

そしてウッドベースを抱え、
立っていたのが坂井ベニーさん。

「数日かけてオーディションをして中野さんが最後です」
~もうドラムの音はうんざり状態かぁ~?

精神的に余裕があれば、
「そうですか~さぞやドラムの音にも聴き飽きたことでしょうね~?」
などと言ったりしたんだろうが、
何しろ緊張してるから何も言葉は出ない(出なくってヨロシイ)。

渡された譜面に目を通す。

そこにはメロディーとコードネームが描かれていて、
一般にジャズの仕事で手渡されるモノに等しく、
12小節からなるオリジナルのブルースだった。

「この譜面に合わせても合わせなくても良いです。
 テーマが終わったら私がソロを取ります。
 私がインテンポだろうがフリーになろうが好きなようにして下さい。
 その後ベニーがソロを取ります。
 その後中野さんがソロをやって下さい。
 好きなようにやって下さい。
 
 ただし!
 もうテーマには戻りません、
 中野さんのソロがこの曲の最後です。
 したがって盛り上げてキメテ終わって下さい」

~といった約束事を交わし演奏に入っていった。

 「盛り上げ~しかも~キメなければならないんだな~」
などと考えながら演奏に入った。

テーマはライドシンバルでフォービートをキザミながら横目で譜面をチェック、
8分音符で書かれたメロディーにはアクセントが付いていて、
軽くそれにスネアドラムやベースドラムでcompingし、
合わせるような対処を瞬時に取った。

演奏しながら「きれいなブルースだ~コードの響きが綺麗だ~」と感じた。
「綺麗だ」あるいは「カッコイイ~!」と感じながらプレイすれば、
自ずとその意識はスネアドラムやシンバルにハーモナイズされ音に反映されるである。

テーマが終わり山下さんのソロへ突入。

見ていると体がグニョホグニョ~って動き出した。

「ア ! テレビやピットインで見たままだ」
ファン気質で山下さんの演奏する後ろ姿を面白がってばかりいてはイケマセン。

最初のうちはインテンポっぽく弾いていた山下さん、
徐々にテンポ感と共に、体の動きも崩れてきた。

大波小波、
様々な音の洪水に合わせたり合わせなかったり、
ひとしきりして、ベニーさんのソロへ突入。
そしてオレの番。

正直言うと、
余りフリーは得意分野ではないので (だったら受けに来るなよ~!)、
なるべくインテンポ風なソロになった。

でもそれだと盛り上がりに欠けるので、
無理矢理得意分野のLatin系ソロへと持って行ってしまう!

フリージャズは何をしても良いのだ!
だから~フリーなのだ~!
たとえ「節操が無い」と言われても~あっと、それはイヤだな。

途中ネタが尽き、
何しろ盛り上げねばならない、
無理天理怒濤のようにアッチェル(どんどん早くしていく)して行く事を即刻企てる。
そして~「チュウラタタチュラタタドッタンパッテンキュ~!」

無事(?)終わった瞬間、
二人からは暖かい拍手を笑顔を戴いた。

「やった!」~?

…イヤ!  

落ちましたぁ~。

不純な動機は…ダメよダメダメ~。

当日なんと遅刻した今田さんのオーデション~なんてぇのも…チャンチャンコぉ~!

原稿ネタ | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<913MURAMAMIS MANBO | ホーム | ・CORCOVADO ・柿沼寿枝 中野祐次・The impressions>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |