ドラ親父・ユウジの一人ゴッツ

Swing&Grooveは一生モノなのである。 ドラ親父のRhythm日記

トコさんの大事なデータ〜Facebookより〜

レッスン講義録〜Facebookより〜

僕は二十代の頃、日野元彦さんという方によくアドバイスをもらいました。あの人は本当に素晴らしい方で私たち若手を捕まえて年がら年中説教していたんですよ。でね、今考えると素晴らしい、的を得たものでした。それはアンサンブルについてでした。
「おまえらはアンサンブルできてないんだから。勉強しなきゃいけないし、根本的に分かってないからもっとよくまわりを聴け」、ってすごいおっかない感じでいわれたんです。

でもだいたい僕らは反発していましたね。僕らは「ジャイアントステップス」が吹けるし、12キーでブルース吹けるけど何言ってるんだ、みたいに言ってたんです。だから、わかんないですよね。若い頃は。

今覚えてるのは「君のフレーズはメカニカルだっていわれて、メカニカルだから伴奏する気がしないからできないっていわれて。でも同じメカニカルなフレーズをマイケル・ブレッカーが僕の目の前で吹いたら、僕は100%フォローする気持ちになる」っていわれて。

意味が全くわかんないんですよ。僕が吹いて、マイケル・ブレッカーが吹いて。なんでできないのって。ネームバリューかって? でも、答えは凄く簡単で、マイケル・ブレッカーは、バンドのみんなと話し合いをしながら(アンサンブルをしながら)音楽を作っていて、僕は一生懸命練習したフレーズを吹くために、みんなを伴奏に従えて、自分の言いたいことだけを言っていた、ただそれだけの事なんです。
で、マイケル・ブレッカーみたいに僕がやろうとしたら、僕の技術ではみんなと話し合いながら同じフレーズは吹けないんですよ。能力がないから。そうするとボソッボソッってなってしまう。だから、本当はそこからスタートしなきゃダメだったんですよね。

アメリカではちゃんとそういうシステムがあって、巨匠がそうやって教えてくれるんです。「おまえ吹きすぎだ」、とか。そうジミー・コブに言われたら、この黒いのはシロっていわれたら。99%はシロじゃないですか。そういう風にして育ててくれるんです。そうすると、みんなは反抗心なんてないですから。ジミー・コブと演奏できるだけで有り難いですから。半径1m以内にビリー・ヒギンズがいるだけで、それだけで生きていて良かった、てことになるわけですから。どんなにハンク・ジョーンズの伴奏がよれようが、何があってもスゲー、スゲー、これがジャズだって思いながらやりますから。その時におまえはダメだ、って言われたら。どうしたらいいんだろう、どうやったらハンク・ジョーンズにいいって言われるんだろうって、考えますから。日本は違いますから、それは僕らが変えなくちゃ行けないんです。やってるんです。

そこをやるために、僕は音楽をやるべきだと思います。我々がやっているシミュレーションだなんだってのは、50%のものなんですね。つまりみんなで話し合いをするときに思ったことを言うためのトレーニングなんですね。でもアンサンブルは、思ったことを言うのことではなく、何を話そうかっていうことですから。

いまだったらわかるんですけどね、トコさん死んじゃったしな。生きていたらだったら謝りに行きたいぐらいです。分かっていませんでしたって。勘違いしてましたって。

ま、日本はそういう人が本当に少ないですね。日野元彦さんがはっきりいって一人で頑張っていました。日本ではできる人が少ないんですね。言えるレベルにいってなかったっていうのと。モノマネでしかなかった。日野さんはモノマネじゃなかったですから。そういう人いますけどね、松本英彦さんとか。

ほんとうは、アメリカのポップスと日本のポップスのレベルがあんなに違うのも、やっぱり同じフレーズとか同じコード進行、同じ音楽理論を使っても、音の奥行きとか、ダイナミックスとか、メロディの感じ、歌い方が違うのもアンサンブルですよね。もちろんテクニックはありますけど、すべての面で。アンサンブルしようとしているかどうかで、どんなに頑張ってもスティービー・ワンダーにはなれないと思いますよ。スティービー・ワンダーはちゃんとみんなと話し合いをして。ジャスもクラシックもみんな同じですが。

こういう話はスゴイ重要だだから、みんなに教えないといけないですね。レコード会社のプロデューサーとかディレクターとか。それでその人が分かりますから。ま、でもモノマネだから。なかなか難しいです。

多重録音? 確かにポップスは多重録音で作られてますよね。でもアメリカでは「アンサンブル」がよくわかっているプロデューサーが多重録音をやったりしてますから。そこがもう全然違いますね。音楽ってパッションとか、スゴイ衝撃的なことで人を感動を与えることがあります。日本はそこでやってますからね。向こうはマライヤ・キャリーとかのゆったりした曲、ジャズみたいなコード進行のものとか、日本の人は歌えないですよね。だからもっとへんなことやって、ラテンが入っていたりとか、笑わせたりとか、ていうクソ真面目なことをいっても、聞く耳たてない、聴いてくれないですけどね。阿呆の遠吠えみたくなってしまって。

でも、これから変わっていくと思うけど。だんだんインターネットとかで向こうの音楽がリアルタイムで聴けるようになって、裸の王様みたいに、気が付く人が出てくると思いますから。肌の色の違いのせいじゃないってのが。コンセプトが違うんだってことが。それができるようになるためには勉強しないといけない。ええ。苦労して勉強しないと、そこに到達できない。深く考えて、しゃべるときに全部伝わるようにするためには相当トレーニングしないと。悠長にはしゃべれないですからね。両方ともすごいハイレベルにいかないと。だからいまのJポップはだめですね。

一ヶ月ぐらい練習したら俺の方が巧いなっていうひと、いっぱいいますからね。いるじゃないですか。ドラムでもギターでも。そんなことないですか。違うところで。

でもそういう人居ますけどね。白川静さんとか。漢字も。河合隼雄さんとかね。

友人で白川さんのファンが居て、よく遊びにいっていたのですが、ある日白川さんに来るなと言われた。僕は学者で目が悪くなったから午前中しかしごとができない。一日のプログラムのなかで、世の中の人と話す時間がもうない。お願いだから来ないでくれって。かっこいい。ジャズとかも極めようとするとそういうのに近くなってしまって。でもジャズとかお客さんあってのものなので。気をつけましょう。

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シミュレーションの練習はできるだけ無伴奏でやってください。もし可能だったらメトロノームも使わないでください。やっているうちにいつもばらーどになってしまうのでなければ。自分でグルーブをキープできるようにしてください。

あのね、クセを矯正するのにメトロノームはいいです。走ったり遅れるのを矯正するのには。ただメトロノームを頼りにしたり、ずれないように気にすると音楽が死んでしまうんです。グルーブってぐにゃぐにゃしてますから。なるだけ、自分でキープできるように、なるだけ音も立てないで。ずーっとグルーブが続く。で音楽がちゃんと聞こえるようにですね。一人で吹くと凄く貧相になったり、よっこらしょみたいならないように。数えなくても、ずーっと自然にグルーブになるように。そこにぜひ言ってください。

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(北欧の若手ジャズミュージシャンが、なかなかいいという話にになって)
北欧にいいジャズの学校があるらしいです、オランダにスゴイいい学校があるんです。オランダのセクステットが来たけどスゴイ巧かったです。強烈でした。あとカート・ローゼン・ウィンケル。良かったら聴いてみてください。いまNYのいいアーティストに誰とやりたいって聴くと、たいていカート・ローゼン・ウィンケルとやりたいっていいます。性格が凄いエキセントリックなので、いろんなレーベルからでていますけどね。ブライアン・ブレードっていうフェローシップていう自分のユニットがあって、そこでカート弾いてます。僕の事務所がよく呼ぶんですが、それはもう強力でした〜

ここから多くを学ぼう〜!
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