ドラ親父・ユウジの一人ゴッツ

Swing&Grooveは一生モノなのである。 ドラ親父のRhythm日記

山下さんのオーディション

「fusionって余り興味ないけど~知名度が上がったら良いなぁ~!」と言った不届きな心得から今田さんのNOWINのオーディションを受け、
「freeって~余り興味ないけど~知名度が上がったら良いなぁ~!」と言った態度は~歳を取っても学習していない自分に愛想をつきそうになる~。


「初めてのjazz」
○山下さんのオーディション
昔、山下洋輔(P)さんのオーディションを受けたことがある。
今田さんのところ(NOWIN)を円満退社(?)して、「暇なのは売れてない証拠・・・・・あぁ~あ 暇暇」・・・・・と、
ある日新宿のピットインに楽器を搬入している時ドアに貼り付けてあった紙には、
「山下洋輔、ドラマー募集!!」というモノであった。
箒を持ち、ドアの前を余りやる気の見えない動作で掃いていた当時の従業員ムラサキさんに「これって~どういう事?」
「どういう事?って~書いてある通りだよ~」っとそっけないムラサキさん。
しょうがないからそのチラシを「…」読んでいると~
…「ショウタさんが止めた後のドラム探してるらしいよ~」っと付け足してくれた。

~というワケで、フリージャズって余り興味なかったけど~有名なバンドに入りたい!といった…、
前回「fusionって余り興味ないけど~知名度が上がったら良いなぁ~!」と、
不届きな心得から今田さんのNOWINのオーディションを受け皆さんに多大な迷惑を掛けたというのに~学習能力ナシ!のユージは、
そこにある電話番号をメモして家に持ち帰った。

定かでない記憶を辿ると簡単な履歴(音楽の経歴)を書いて送ったのかも知れない。
数日後、事務所から電話を戴き、オーディションの日にちを言い渡され、

そして当日、ドキドキしながらいざ阿佐ヶ谷の某スタジオに、 緊張の面もちでスタジオのドアを開けると、
雑誌でお見受けし、又 遠くからお見かけした山下さんのお姿があった。

これまで余りした事のない大袈裟な笑顔で(それが逆に不思議な顔となっていた可能性大)、
スティックケースを脇に抱えながら~ネクラがバレないように、
なるべく元気のフリをして「よろしくお願いしま~~~す」、
挨拶をすますと「こちらです」導かれたスタジオのドアを開け中に入っていく、
まずは山下さんと握手~「今ちゃん(今田さん)のとこにいたんだって?」等と簡単な挨拶&会話。

冷静にスタジオ内をチェック、ピアノは勿論グランド、ドラムセット一式。
そしてその横には~ベニ~さんことベーシストの坂井紅助さんが…。

「数日かけてオーディションをして中野さんが最後28人目です」
精神的に余裕があれば「そーですかー、さぞやドラムの音にも聴き飽きたことでしょうね~?丁度聞き飽きた頃ではないですか~?」
などと軽いジャブを飛ばしたりもしらだろうに、
何しろ緊張してるから何も出ない(出なくってヨロシイ)。

渡された譜面に目を通す。
そこにはメロディーと、その上にコードが書かれた12小節からなるオリジナルのブルースが書かれていた。
一般にジャズの仕事で手渡されるモノに等しい。
「この譜面に合わせても合わせなくても貴方の自由です。テーマが終わったら私がソロを取ります。
私がインテンポだろうがフリーになろうが好きなようにして下さい。その後ベニーがソロを取ります。
その後ソロをやって下さい。好きなようにやって下さい。ただし!
もうテーマには戻りません、中野さんのソロがこの曲の最後です。したがって盛り上げてキメテ終わって下さい」

といった約束事を交わし演奏に入っていった。
内心「盛り上げてって…盛り下がっちゃったらどうしよう~?」、
テーマに入る、一様フォービートをキザミながら横目で譜面をチェック、
8分音符で書かれたsyncopationされたメロディーにはアクセントが付いていて、
軽くそれに合わせるような対処を瞬時にとることにした。

「きれいなブルースだ、特に8から9小節にかけてのsyncopationとコードの響きが綺麗だ…」などと感じながらのプレイに集中。
この時の~「綺麗だ」と思いながらプレイすれば自ずとその意識はハーモナイズされ音に反映されるである。 
テーマが終わり山下さんのソロへ突入。
見ていると体がグニョホグニョ動き出した。
「ア ! テレビやピットインで見たままだ」一瞬オーディションも忘れ、
まるでファン気質で山下さんの演奏する後ろ姿を面白がっていた。
もちろんタイコ叩きながら~丁々発止と楽器で受け答えしながらだ。

最初のうちはインテンポっぽく弾いていた山下さん、徐々にテンポ感と共に、体の動きも崩れてきた。
大波小波、様々な音の洪水を「来たぞキタゾ」合わせたり合わせなかったりし、
ひとしきりして、ベニーさんのソロへ突入。
~そしてオイラの番だ。

正直言うと~余りフリーは得意分野ではないので (だったら受けに来るなよ~!)、なるべくインテンポ風なソロになった。
でもそれだと盛り上がりに欠けるので、無理矢理得意分野のLatin系ソロへと持って行ってしまう(何でラテンだよ!)。
フリージャズは何をしても良いのだ!たとえ「節操が無い」と言われても・・・・・あっと、それはイヤだ。

途中ネタが尽き、無理天理(何しろ盛り上げねばならない)怒濤のようにアッチェル(どんどん早くしていく)して行く事を企てる。 
そして…「チュウラタタチュラタタドッタンパッテンキュ~!(バタンキューではない!)」
無事(?)終わった瞬間二人からは暖かい拍手を戴いた。

「やった~?」二人の暖かい笑顔と拍手。
それはオーディションを受けた誰にでも送られたアクションであろう事はいくら鈍感なオレでも想像は付く。

それから待つこと数週間。
「…残念ながら今回は…」と言う事務所の人の声をオレは肩を落としながら聴いた。 
… 終わり~!

縁があるのかないのか?
その後山下さんとは電車の中でお会いし挨拶(向こうは~???)、
「初めてのjazz(タモリ・山下さん・糸井さん)」という催しで我々はロビーでjazz演奏
この時も早めに到着した山下さんに挨拶(向こうは~???)。

その数年後、ヤマハ主催(だったと思う)jazzクリニックに参加した時山下さんは~
「あぁ~この中にもいかにもjazz~って顔の人がいますね~」
とオレを指さした~オレは慌てて後ろを振り向いた~「貴方ですよ~」と山下さん。
当然皆が注目している中、しょうがないから立ち上がって挨拶をした。
「は~はい~私はドラムを叩き、そして教えています~数年前~山下さんのオーディションを受け~落っこちました~」
に山下さんはビックリしてガクッと~「そそそそそ~ですか~後で楽屋で…」
お忙しそうだったので楽屋には行ってないけど…チャンチャンでしょ~?

チャンチャン!

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

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2013-03-20 Wed 17:04 | URL | まゆみ [ 編集 ]

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