ドラ親父・ユウジの一人ゴッツ

Swing&Grooveは一生モノなのである。 ドラ親父のRhythm日記

◆祐ちゃんの純情・フィリピン物語~しょの~last!

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○フィリピンラスト
バンドではホンの数本しか仕事に有り付けなく、
メンバー間ではあきらめの境地だったその時~仕事が入ってきた。

大きな街マカティーにある「タバーン」という所での一週間のライブがフィリピンにおけるラストのギグとなった。

「タバーン」はフィリピンではメジャー級のお店でかなり立派な建物の1Fにあった。
そしてそういうお店はやはりチャージ料金も高かったようだ。

「一杯飲むだけで~ペソ(物価を考慮すると大体2千円弱だと思うが向こうでは大金だ)取られたよナカ~ノ~」と、
バンドを見に来てくれたトニーは半ペソ~違った、半ベソかいていた。

この店は2バンド制で、もう一つがフィリピンバンドが出演していた。
この頃(約40年前?)は日本にはキャバレー等が沢山有った。
俺たちと入れ替わり、チェンジバンドがフィリピン~というシステムが結構あり、
今回はその逆バージョンってワケだ。

だが・・・・・どっちがメインを張るか?(トリをどっちが取るか?)でマリエは店ともめていた。
リハーサルを見た限りでは、どっちかというと劇仕立てであったり、
歌もコーラスも良い(マリエより断然上手い)向こうのバンドの方がメインで良い~、
と俺は思うのだがマリエはそれを許さない。

「私達は日本では有名なんだから(モチロン嘘)、
外国から来てるんだからメインを張るのはillusionに決まってるでしょ~!」
マリエは断固譲らない。

最終的に日代り交替、と言う事で手を打つこととなった。
ったくマリエは我がままなんだから。
そんなマリエのワガママぶりを紹介しよう。
それはタバーンのクラブに急いで楽器搬入をしていた時だった。
慌て者の俺はデカくて重~い変圧器を自分の右足、親指当たりに落っことしてしまい激痛が走る。
見る見る右足の親指周辺は晴れ上がり、それは靴が履けなくなるほどだった。

何とかセッティングを終え、いざ本番へと向かった。
メンバーは「大丈夫~?」「それで演奏出来るのぉ~?」
心配の声をかけてくれた~マリエ~以外は~。

「腫れてるし、痛いし~靴履けないよ~」っと泣き言を言うも、
片足裸足でステージ登場は~幾ら何でもカッコワルイ。

登場は~笑顔よ~痛くても~お靴を履いて行きましょうねぁ~!
自分を慰めドラムセットの到着、客に気付かれないように右足の靴を脱ぎイザ戦闘体制準備完了~!
無難にステージは進み、ラストの曲は~全員が長めにソロを取る(取れる)派手目の曲が、おヤクソクである。

そしてオレのソロとなった、
一瞬回りをチェック、メンバーは福ちゃんもフジオカも心配そうな目でコッチを見てる。
実は~「足痛くて~グチャグッチャになったら~それも面白いかもね~?」~の目かも知れないが…。

当然痛いはずが、演奏中は集中するので忘れているのである。
アクシデントが「良いとこ見せなきゃ~!」などの余計な欲を消し、
思わぬ結果を引き起こしてくれる場合もある。

オレにとってこの時がそれに当たったようだ。
「もぅどうなっても良いもんねぇ~」
「足一本で死にはしない~!」
「え~い~ままよ~」
っと言った開き直りが功を奏したのか、
何時もの平凡なソロよりも(ホットイテ~)攻撃的(良い意味で)かつ起承転結ありの音楽的なソロとなったことは、
スタンディングオベーション~聴衆の歓声や拍手から理解できた。
と言ってもオレだけのへ歓声ではなく、
福ちゃん始めフジオカなどの素晴らしいメンバーによる結果であることはいうまでもない。
マリエはメンバーの名前を呼び~聴衆に紹介した…オレ以外のメンバーを…。
でも…根に持ってるワケではない。
機嫌を悪くした要因は俺にもある(筈)であろうから…。


皆握手を求めてステージは元より、楽屋までやって来る。

そんなこんなでフィリピン滞在記もエピローグに近づいて来た。
オープンチケット2ヶ月ぎりぎりの滞在でとてもお世話になったトニーや仲間、レイの兄弟、特にパパ、ママと強いハグをして別れを惜しんだ。
その時、皆に対する感謝の気持ちはとても強かった。

みんなに見送られ、車はマニラ空港に到着。
2ヶ月前に降り立ったこの場所、
この日も沢山のフィリピン人がタムロしている。
搭乗手続きに向かう僕らにポリスが寄って来た。
耳元で言う「このバッチ買わないか?」と言って胸に着けたバッジを指差した。
断って歩き出す、向こうを見ると、荷物を没収され、ポリスに捕まっている光景が見えた。
「お金さえあれば見逃してもらえるに無いから捕まった」とレイは教えてくれた。
さもそれが当たり前のように。
金さえあれば何でもアリなのか!と少しイヤな気分になる。

この年のフィリピン大統領はマルコス。
「誰か有力な立候補者が出ると即バーンだ!」と言って鉄砲を撃つマネを地元の人はしていたっけ~?
それもまんざらジョークではないらしい。

フィリピン!一見とてもフレンドリーであり、気候的にノンビリした感がある、
反面、金の為なら何でもアリの結構怖い所でも有る。

しかし、これが世界一般的レベルの治安状況カモ知れない。
日本は治安が良く、とても安全であり、それを当たり前にとらえていると、とんでもない事に遭うであろう。
怖い物知らずで、騙され易く、油断が多い我々ニッポン人は、
外国に行く事があったら気を付けなければいけません。

何だカンダで約2ヶ月が過ぎ日本へやっと帰って来た。
僕の買ったドラムセットはフィリピンに置いてきた。
レイ曰く「持ち帰ったりしたら又お金掛かるよー、こっちの方が高く売れるから任せてよー!
日本に帰ったらお金渡すから」
「本当に~?」
「僕の目を見てよ~!ウソ付くように見えるあるか~?」
「・・・・・じゃ・・・・・頼むね」
その言葉を信じ、
我々より少しの間フィリピンに残るレイと別れた。
そしてそのまま レイとは連絡が途絶えた。

そればかりではない、フィリピンの置いてきたドラムセットの残ったローンを始め、
家賃滞納分、車検に出しておいた駐車料金を含んだ請求書。
その他モロモロ!
しかも~2か月分の収入が無かった訳だから~さぁ~もぉ~変態~イヤイヤ~大変だ!

哀れ祐ちゃんは・・・・・ローンレンジャー っとなってしまったのであった。
でもたまに又フィリピンに行って見たいな、
トニーを始めパパとママそれ4からみんなに会いたいなー!
と、思ったり、その思いの強さからであろう、
時々夢に彼等が、フィリピンの町並みが出てくるのであった。
人生において意味のないことはない。
ここからユウジは何かを学んだはずだ・・・・・キット何かを・・・・・FINE

まったく個人的な情報であろう長い物語~読んで頂ありがとうございました。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

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